2024年5月4日 茨城県鹿嶋市宮中にある「鹿島神宮」に行ってきました。
御祭神は、武甕槌大神(タケミカツチノオオカミ)を祀っています。
天照大御神の命を受け、香取神宮の 経津主大神(フツヌシノオオカミ)とともに出雲の国に天降り 大国主命(オオクニヌシノミコト)に対して国譲りの交渉を成就さた神様で、武道の神様としても知られ、各地にある鹿島神社・春日神社に祀られている神様です。
大鳥居
楼門への参道
楼門(工事中でした...残念)
拝殿への参道
拝殿
奥宮への奥参道
奥宮
神様には二面性があるといわれ、優しく穏やかな側面である「和魂(にきたま)」は本殿(拝殿の奥)に、もう一方の、荒々しい側面である「荒魂(あらたま)」が 奥宮に鎮まっています。
鹿島神宮では、武甕槌大神の和魂と荒魂を本殿・奥宮ではっきりと棲み分けており、全国的にも非常に珍しいそうです。
御朱印をいただきました
鹿島神宮の御朱印には和魂、奥宮の御朱印には荒魂と記載されていました。
要石に向かう林道
要石
地中深くまで埋まる 要石が、地震を起こす鯰を抑えていると古くから伝えられています。千葉県香取市にある 香取神宮にも要石があり、鹿島の要石は凹形、香取の要石は凸形をしています。鹿島の要石は鯰の頭を、香取の要石は鯰の尾を抑えているとされています。
境内社 稲荷社: 保食神(ウケモチノカミ)を祀っています(殆んどの稲荷神社は 宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)を祀りますが 保食神を祀る稲荷神社も多いそうです)
境内社 須賀社: 神話のヤマタノオロチ退治で有名な 素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀っています
境内社 熊野社: 和歌山県熊野地方と鹿島は舟による古い交流があり神縁もあって熊野社が祀られています
境内社 祝詞社: 天の岩戸の前で祝詞を奏した神様 太玉命(フトタマノミコト)を祀っています
境内社 津東西社: もとは北浦べりにあり港を守る神として祀られた社です
坂戸社·沼尾社 遥拝所: 摂社である坂戸社と沼尾社は離れた場所にあるためこちらから遥拝することができます
境内社 御厨社: 食物を司る 御食津神(ミケツカミ)を祀っています
境内社 高房社: 武甕槌大神に従い 星神香香背男(ホシノカガセオ)を討ったされる 建葉槌神(タケハヅチノカミ)を祀っています
御手洗池(ミタラシイケ)
奥宮の先にあり、1日に40万リットルの湧水があるそうで、水底が一面見渡せるほど澄みわたった池です。昔は参拝する前にここで禊をしたそうです。
茶屋
鮎の塩焼き
御手洗池の脇には茶屋があり、店先で鮎の塩焼きが売っていました。とても美味しかったです。(あとで知りましたが湧き水で打った蕎麦とみたらし焼きだんごがこちらの名物だそうです···)
さざれ石
鹿園
奥宮の手前、奥参道に面して、さざれ石と鹿園があります。
さざれ石は、長い年月をかけて小さな石が大きな岩を形成することから、神の力の結集と考えられ、神聖な力を象徴するものとして神社に祀られることも多いそうです。また、国歌「君が代」のなかでも歌われており、さざれ石のように小さな者たちが団結して国の発展に努めていこうという祈りが表現されているとされています。
鹿島神宮では神聖な動物として、鹿園で数十頭の鹿が飼われています。国譲り神話において、鹿の姿をした神である 天迦久神(アメノカクノカミ)が、天照大御神の命を 武甕槌大神に伝える重要な役割を担ったことから、現在でも鹿が神の使いとして大切にされているそうです。
鹿島神宮、香取神宮、息栖神社(神栖市)の三社を巡る 東国三社巡りは、江戸時代に お伊勢参りに次いで広く親しまれていたといわれています。
鹿島神宮は、関東地方を中心に約600社ある 鹿島神社の総本社で、勝負運向上や勝利祈願、縁結びなどのご利益があるとされ、楼門は、筥崎宮(福岡市)阿蘇神社(阿蘇市)と共に日本三大楼門に数えられています。
工事中で楼門が見れなかったのと、道路の工事などにより幾つかの境内社を参拝出来なかったのは残念でしたが、奥参道と奥宮は神秘的な雰囲気に包まれており、広い境内を気持ちよく参拝することができました。